選択した地域 : 日本語
October 11, 2022
RICOCHET Anti-Cheat™チームが、Modern Warfare IIのオープンベータで何が上手く機能し、何が上手く機能しなかったか、そして学べたことを検証し、今後の見通しに関する詳細を説明します。
RICOCHET Anti-Cheat™チームが、Modern Warfare IIのオープンベータで何が上手く機能し、何が上手く機能しなかったか、そして学べたことを検証し、今後の見通しに関する詳細を説明します。
October 11, 2022
Call of Duty®: Modern Warfare™ IIオープンベータを振り返り、RICOCHET Anti-Cheat™が本格的に導入されるModern Warfare IIの初日に備え、 #TeamRICOCHET はチートやハッキングに焦点を当ててデータと傾向を調査してきました。
ベータ期間中、RICOCHET Anti-Cheat™の保護機能は一部有効でしたが、各種検出システムやゲーム内緩和処理など、全てのセキュリティ基盤が稼働するのは、10月28日にModern Warfare IIが正式にローンチされてからとなります。
Modern Warfare IIオープンベータのセキュリティの総括を行う前に、来たるローンチに向けた当社の目標についてご説明したいと思います。
RICOCHET Anti-Cheat: 2年目
RICOCHET Anti-CheatとPCカーネルレベルドライバーがCall of Dutyシリーズの新作タイトルと同時にローンチされるのはこれが初めてになります。今回のローンチでは、1年におよぶ学習とアップデートを組み合わせ、ゲームを保護するための新機能と緩和処理を提供します。
Modern Warfare IIのローンチから始まり、続いて11月16日にローンチとなるCall Duty®: WarzoneTM 2.0においても、RICOCHET Anti-Cheatは新しく統合されたセキュリティプラットフォームで動作します。この新システムの導入により、検出性能の向上、新しい緩和技術の開発と展開へのさらなるアクセス、これまで以上に頻繁なセキュリティ更新を可能にする自由度の拡大など、 #TeamRICOCHET の保護がさらに強化されます。
RICOCHET Anti-CheatとPCカーネルレベルドライバーは、世界中のユーザーに向けてCall of Duty: Modern Warfare IIとCall of Duty: Warzone 2.0の両方でローンチ日に実装予定です。
ゲーム内緩和処理
ベータでは有効化されていませんでしたが、クローキング、ディスアーム、ダメージシールドなどをはじめとする既存の緩和システムはすべて、Modern Warfare II、Warzone 2.0ともにローンチ時に有効化されます。また、チート行為者に対しては、ゲーム内で新たな取締りが行われる予定です。ゲーム内緩和処理に関する詳細は、進捗報告Q&Aブログをご覧ください。
サーバーVSクライアント
#TeamRICOCHET は、Infinity Ward、Raven Software、Demonware、Sledgehammer Games、Treyarchなどのスタジオパートナーと共同で、ゲームのクライアントとサーバーの通信方法を変更し、特定のプロセスをクライアントに加えてサーバー側で実行できるように移行させています。これにより、 #TeamRICOCHET がより多くのゲームプレイシステムに対する権限を保持できるようになり、ゲームの保護がさらに強化されます。
カーネルレベルドライバーのアップデート
#TeamRICOCHETはModern Warfare IIのローンチに向けて、PCカーネルレベルドライバーのアップデートに取り組んでいます。これらのアップデートによって、上記のプロセスの一部が円滑になり、より優れたチート行為防止システムの提供が可能になります。さらに、このドライバーによりチート行為者がゲームに侵入した際に、当社のセキュリティチームにさらに多くの情報が共有され、検出・緩和システムにデータが蓄積されます。PCカーネルレベルドライバーに関する詳細は、プレイヤーサポートFAQをご覧ください。
SMSセキュリティポリシー
PC版のCall of Duty: Modern Warfare IIをプレイするには、メッセージのやり取りに対応した携帯電話番号が必要です。過去にアカウントの認証を行った既存のCall of Duty®: Warzone™のプレイヤーは、Modern Warfare IIとWarzone™ 2.0へのアクセスに追加情報の提供は必要ありません。
Battle.netにおけるModern Warfare IIとWarzone 2.0のSMSポリシーは、2020年5月に実装されたPC版Call of Duty: Warzoneの要件と同じです。Modern Warfare IIをSteamでプレイするには、携帯電話番号がSteamアカウントにリンクされている必要があります。
SMS認証は、違法なアカウントの作成をその供給元から対処する、当社のチート対策実施の取り組みに不可欠なものです。これは全てのプレイヤーにとって安全かつ公正で楽しいゲーム体験を提供するために、当社のセキュリティチームによるアカウントやゲームのセキュリティの維持に役立てられています。2022年8月に、Call of Duty: Modern Warfare (2019)の新規プレイヤー向けにSMSポリシーのアップデートを行い、ゲームをプレイするためにメッセージのやり取りに対応した携帯電話番号の提供を要件としました。この変更が行われる前は、Modern Warfareの新規アカウントで、SMSセキュリティチェックなしにWarzoneにアクセスすることが可能でした。違法アカウントのマーケットが当社のセキュリティに適応し、SMSポリシーをバイパスするためにModern WarfareからWarzoneにアクセスしようと試みるチート行為者が増加していたのを #TeamRICOCHET が確認しました。そこでセキュリティチームが、さらなる違法アカウントのマーケットの撲滅のため、アップデートを推奨しました。
ゲームアクセスのSMS要件はセキュリティ上の目的に限り利用されます。Call of DutyがSMS認証データをマーケティング目的で使用することはありません。
Modern Warfare IIオープンベータの総括
リリース前に行うベータの利点は、ローンチに先駆けて新しい手法やシステムをテストし、何が実現可能かを確認できる点、そしてRICOCHET Anti-Cheatの全容を保ちつつ、手の内を隠しておける点です。
チート行為撲滅に向けた戦いは一進一退です。チート行為を完全に防止できる簡単な解決策などありません。基本プレイ無料のベータでは、チート対策システムは部分的にしか展開していませんでしたが、セキュリティチームはその成果から貴重な学びを得ることができました。
禁止措置と検出
Modern Warfare IIオープンベータの禁止措置は、ベータにアクセスする前に削除されたアカウントと、ベータ中に検出され削除されたアカウントの2種類に分けられます。
ベータに向けた準備の段階で #TeamRICOCHET は6万を超える不正なアカウントをシステムから追放し、同イベントへのアクセスを禁止しました。ベータ期間中、2万件以上の禁止措置が講じられ、チート行為者をゲームから追放しました。
データを検証したところ、チート行為を検出したプレイヤーの72%は、マッチ1回をプレイする前に禁止措置が取られていたことがわかりました。普通にプレイできたプレイヤー(すべての試合でチートを使用したと仮定)については、当社のシステムが平均してマッチ5回以内にチートを検出し、ゲームから排除できていました。
SMSシステムエラー
PC版のCall of Duty: Modern Warfare IIをプレイするには、メッセージのやり取りに対応した携帯電話番号が必要です。こうすることで、アカウントとゲームのセキュリティを維持し、すべてのプレイヤーに安全、公正、かつ楽しいゲーム体験を提供できるようになります。
遺憾ながら、Modern Warfare IIオープンベータ期間中は、特定のプラットフォームでSMS認証プロセスにエラーが発生し、この技術を活用する妨げとなりました。この問題はローンチに向けて修正され、電話番号が紐づけられていないアカウントでプレイする場合は、ローンチ時にメッセージのやり取りに対応した携帯電話番号を提供する必要があります。
禁止措置とキックに関する質問
ベータのクラッシュにより、アカウントの永久禁止措置を受けたようだと少数のプレイヤーから報告を受けました。この件について徹底的に調査した結果、クラッシュの問題は不当な禁止措置の原因となるものではないと判断しました。ゲーム自体が禁止措置を引き起こすことはありません。また、当社のセキュリティおよびデータエンジニアは、ベータ期間中にこのような事態を引き起こす可能性のあるバグが存在していなかったことを確認しています。
不当な影響を与えたシステムの1つとして、偶発的か意図的かにかかわらず、味方への誤射を行ったユーザーをマッチからキック(禁止措置ではない)するシステムがありました。セキュリティシステムのチームプレイ精神には感心しますが、この問題は日曜日(太平洋夏時間)に短時間のみ発生し、その後解決しました。こちらに関してはローンチに向けてしっかりと対応いたします。また、これは一般的なことですが、チームメイトを誤射しないように気を付けましょう。
今後の進捗やシステムのアップデートが楽しみな状況ではありますが、これからもチート行為との戦いは続いていきます。私たちが対策を講じるたびに、チートの開発者はシステムをかいくぐろうと、より大胆な行動を取ります。#TeamRICOCHET を支援する上で、皆様のゲーム内の通報は非常に重要です。また、公正で楽しいゲーム作りへの皆様のご協力に感謝いたします。
#TeamRICOCHET は、継続的なチート対策のセキュリティアップデートに注力しています。最新情報については、公式とスタジオのソーシャルチャンネル、およびCall of Dutyのブログで可能な限りお知らせします。
© 2022 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION、CALL OF DUTY、CALL OF DUTY WARZONE、 MODERN WARFARE、RICOCHET ANTI-CHEATおよびWARZONEはActivision Publishing, Inc.の商標です。
@Activision をTwitter、Facebook、InstagramでフォローしてActivisionのゲーム情報をチェック。
